月経前のイライラや頭痛などは、一般的にPMS(月経前症候群)と呼ばれています。
そして、PMSの中でも、精神的な症状(イライラや怒りっぽさ、眠気やうつ状態、不安など)がメインであり、社会・日常生活に支障をきたすものを
PMDD(月経前不快気分障害)と呼んで区別しています。
どうして区別するかというと、
PMDDは、主に身体の症状が中心となるPMSとは異なった治療が必要となる
からです。
今回は、このPMSとPMDDの違いについて詳しく解説します。
■目次
PMDDとは?PMSとの違いを知る
PMSもPMDDも、どちらも月経周期と関連して症状が出る病気です。
したがって、どちらの病気も「生理不順がない」ことが重要なポイントになります。
PMSとPMDDの大きな違いは、
「どんな症状がメインで現れるか」という点と「症状の程度」です。
PMSの場合
PMSは、からだの症状(乳房痛、頭痛、腹痛、腰痛など)がメインに現れます。
ココロの症状(イライラ、怒りっぽさ、眠気、うつ、不安など)が出現することもよくありますが、会社や学校に行けなくなるほど強い症状が出ることはそれほど多くありません。
PMDDの場合
PMSが身体の症状メインなのに対し、
PMDDは精神症状(ココロの症状)が主体で強いものであり、
日常生活に支障を来すもの
とされています。
不安感やうつ状態が強く、また人によっては非常に怒りっぽくなるため、他人と口論したり、家族に暴言を吐いたりすることがあります。
そのため、日常生活に支障をきたし、いつも通りに仕事や通学ができなくなる人もいます。
これがPMDDの症状です。
PMS/PMDDかも、と思ったら病院へ
PMDDのような気がする、と思った方は、自己判断せず一度婦人科の受診をおすすめします。
婦人科では、ホルモンの値を調べたり、同じような症状がでるほかの病気がないか、などの検査を行い、最終的にPMSもしくはPMDDかどうかを診断します。
まとめ
月経周期に伴う嫌な症状、PMSのうち、イライラやうつ状態、不安などが強くて日常生活に差し支えるものをPMDDと呼びます。
PMDDは診断基準が比較的はっきりしており、中等度~重度の場合は病院での治療が必要になることがあります。
PMDDはココロの状態に大きな影響を与えますので、一度病院で診断を受けることをお勧めします。
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