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【PMS】PMSの治療法・薬についてまとめてみた。

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PMS/PMDDの症状で悩んでいる方はたくさんいます。

そして、

  • こんな症状で病院に行ってもいいのかな?
  • 病院に行ったらどんな治療をされるか、怖い

と悩んで、悶々としている方もかなりいます。

 

当サイトとしては、「PMS/PMDDと思っていたら違う病気だった…」ということのないように、一度は婦人科を受診することをおススメしています。

 

そこで今回は、恐怖感なく病院に行けるように、

病院で行うPMS/PMDDの治療

について簡単にまとめてみました。

 

 

■目次

治療が必要なPMSとは?

そもそも、PMSだからといって、全員に治療が必要というわけではありません。

 

生殖可能女性の70~80%には生理前に何らかの症状があるということがわかっています。

 

その中でも症状の重い・軽いは当然ありますし、同じような症状を訴えていても、全員が同じように苦しんでいるわけでもありません。

あなたの身近にも、「生理前はちょっとお腹がはるけど、まあ何ともないよ。」という感じの方は結構いると思います。

 

病院で治療の対象としているPMSは、

  • 中等症以上(日常生活に支障がある
  • 治療を希望するもの

です。

 

PMS/PMDDは何科で診療するのか?

PMS/PMDDは月経に関わる症状なので、当然婦人科でしょ?
と思いがちですが、実はそうでもありません。

 

PMS/PMDDで起こる身体の症状は、婦人科へ。

乳房の張り痛み腹痛など、身体の症状がメインの場合は婦人科で全く問題ありません。

 

PMS/PMDDで起こるココロの症状は、精神科/心療内科の方が良いこともある。

イライラ怒りっぽさうつ状態など精神的な症状がメインであり日常生活に支障が出るレベルのPMDDになると、精神科/心療内科の方が適している場合があります。

この場合、子宮筋腫や子宮内膜症など、ほかの婦人科系の病気がないことを確認しないとPMS/PMDDであるとは言いにくいので、初めて病院に行くときは婦人科でよいと思います。

 

 

薬を使わないPMSの治療

症状の軽いPMSの場合は、主にカウンセリング生活指導などで治療を行います。

PMS/PMDDに対するカウンセリング

カウンセリングは主に精神科心療内科で行われますが、婦人科で行っている病院もたくさんあります。

 

PMS/PMDDに対するカウンセリングは、主に精神症状に対して行われます。

 

カウンセリングの実際の手順としては、

  1. まず自分のPMS/PMDDはどんな症状が出やすいかを知ること
    (PMS/PMDDの症状は個人差がとても大きいため)
  2. そして、その症状が出やすくなるような心のクセを自分で知ること
  3. 心のクセを少しずつ修正していくこと(認知行動療法

といったような流れで進みます。

PMS/PMDDに振り回されることなく毎日を送ることができるようになるのが目標です。

 

PMSに対する生活指導

不規則な生活をしていると、PMSになりやすくなります。

カウンセリングなど、そのほかの治療と並行して、生活習慣に対する指導が行われます。

 

症状日記をつける

PMS/PMDDの治療のキモとなるのが、この「症状日記」です。

 

症状日記」とは、その名の通り、
いつ、どんな症状が出たか」をノートに記録していくものです。

 

できれば基礎体温チェックと一緒に行うと、自分のPMS/PMDDのパターンがわかります。

 

同時に、症状があと何日くらいで治まるかもだいたいわかるようになるので、人によってはこれだけでPMS/PMDDが良くなります。

 

規則正しい生活の徹底

不規則な生活は、PMSを起こしやすくなります。

 

PMSの治療の一環として行う生活指導の内容としては、

  • 生活リズムを一定にし、睡眠時間を確保すること
  • 炭水化物や甘いものを摂りすぎない
  • 定期的に運動を行う
  • カフェインやタバコの制限など

等を行います。

 

症状がひどい場合には、一時的に仕事や家事の制限を行うこともあります。

 

薬を使うPMDDの治療

PMS/PMDDの際に使用する薬には、以下のようなものがあります。

注)日本では、そもそもPMDD自体が保険病名として認められておりません。
それぞれの薬は、処方する医師が認めた症状に対する病名によって処方されています。

 

非ステロイド系鎮痛剤(痛み止め)

PMSの痛みの症状によく効きます。

代表的な薬に

  • ロキソニン
  • ボルタレン

などがあります。

 

これらの薬は、腎臓に負担をかけたり、胃潰瘍の原因となる可能性があります。

飲む量やタイミングについては、医師および薬剤師の指示に従ってください。

利尿剤(おしっこが出るクスリ)

PMSの症状の一つに「むくみ」があります。

PMSなので時期がくれば治まるのですが、むくみとともに痛みなどが出る場合、指や足がむくんで日常生活に支障が出る場合などには、利尿剤が用いられます。

 

PMSに用いられる利尿剤としては、

  • アルダクトンA

が代表的です。

 

PMSと経口避妊薬(ピル)

PMSの身体症状には経口避妊薬(ピル)が効果的とされています。
(日本ではPMSに対する保険適応はありません。)

 

経口避妊薬(ピル)とは、卵胞ホルモン(エストロゲン)黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれた薬のことです。

 

ピルを飲んでいると、身体は「妊娠してる?」と勘違いし、排卵を止めます。

そのことによって、PMSの身体症状が軽くなるといわれています。

 

PMS治療に使用される代表的なピルには、

  • マーベロン
  • ルナベル配合錠

などがあります。

 

PMDDとピル

ほとんどのピルは、PMSの身体症状に効くとされていますが、精神症状には効かないと報告されています。

例外が、日本では月経困難症の治療薬として発売されている
ヤーズ配合錠(ドロスピレノン・エチニルエストラジオール錠)です。

この薬は、プラセボ(偽薬)と比べ、身体症状のほかに精神症状の改善に効果があったとする論文があり、アメリカではPMDDの治療薬としてFDAに認可されています。

 

抗うつ剤

PMS/PMDDのうつ症状はセロトニンが不足することによって起こるといわれています。

そのため、PMS/PMDDのうつ症状には、主に

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

と呼ばれるタイプの抗うつ剤が使用されます。

 

商品名としては

  • パキシル
  • ジェイゾロフト
  • レクサプロ

などがそれにあたります。

 

抗不安剤(精神安定剤)

抗不安剤(精神安定剤)は、不安が強く情緒不安定な方に用いられる薬です。

軽度のPMSから重症のPMDDまで、不安症状を訴える方に幅広く使用されています。

 

婦人科領域でよく用いられる抗不安剤は、

  • コンスタン
  • ソラナックス
  • デパス
  • リーゼ

などがあります。

 

長期間使用し続けたり、連用したりすると依存を形成する可能性があります。

主治医の指示に従い、正しく内服することが大切です。

 

GnRHアゴニスト(偽閉経療法)

上のような治療を全て行ってもPMS/PMDDの症状が全く改善せず、日常生活に大きな支障をきたす場合、やむを得ず行う治療がGnRHアゴニスト(偽閉経療法)です。

もともとは、重症の子宮内膜症などの治療に用いられる薬です。

 

この治療は、薬で性腺刺激ホルモン(Gn)を出すように働くホルモン(RH)の働きを抑え、卵巣の働きを止めてしまいます

卵巣の働きが止まると排卵も止まります。
つまり、薬で閉経と同じような状態を作りだすのです。

 

閉経=生理が止まるということですので、自動的にPMS/PMDDの症状も出なくなります。

 

ただし、非常に身体に負担のかかる薬であり、6か月以上続けてこの薬を使うことはできません。

また、一度使ったら、6か月は休薬の必要があります

 

 

PMS/PMDDと漢方

PMS/PMDDの治療の際に、漢方薬を用いることがよくあります。

  • 当帰芍薬散
  • 加味逍遙散
  • 桂枝茯苓丸料
  • 桃核承気湯
  • 女神散
  • 抑肝散加陳皮半夏

などがPMSの際に良く用いられる漢方薬です。

 

このうち、PMS/PMDD精神症状には

  • 加味逍遙散
  • 抑肝散加陳皮半夏

が効果的といわれています。

 

まとめ

PMSの治療には、薬を使わない治療(カウンセリング生活指導薬を使う治療があります。

症状があっても、治療を希望しない患者さんには薬などの処方は行われません。

 

PMSと思い込んでいても別の病気が隠れている…
ということもまれにありますので、自分の症状がPMS/PMDDかどうか気になる方は一度婦人科に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

PMS/PMDDについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください

 

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