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【高血圧】高血圧の治療について、わかりやすく解説します。

高血圧の治療 未分類
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高血圧」であると診断されたら、ほとんどの場合で「治療」が必要になります。

 

高血圧の治療」というと、すぐ「クスリ???」ということが頭に浮かびがちですが、決してそんなことはありません。

今回は、「高血圧の治療」についてわかりやすく解説します。

 

別の病気が原因で血圧が上がる「二次性高血圧」については、まず原因となる病気の治療を行います。

参考;薬を飲まなくても良いかも!? 病気が原因の高血圧「二次性高血圧」とは?
後日アップ予定

 

■目次

高血圧の治療① 家庭血圧の測定

これを治療に入れるかどうかについては賛否あると思いますが、
まずは自宅で血圧を測ってみる ということがとても大切です。

 

参考;どうして家で血圧を測るのが大事なの?「家庭血圧」と「診察室血圧」について
後日アップ予定

 

高血圧の治療② 生活指導

高血圧の治療として最も大切なのが、「生活習慣の改善」です。

 

「えっ?」と意外に思われる方もいるかもしれません。

 

実際の診察でも、「「血圧が高い」って健診で言われたから薬をください」といって来られる方が非常に多いです。

ですが、生活習慣の改善なしに薬だけを飲んでも、効果はあまり期待できません。

なぜなら、高血圧に限らず、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高い)や糖尿病などの生活習慣病は、文字通り「生活習慣の乱れ」が病気の原因だからです。

 

塩分を控える

平成23 年(2011年)に行われた国民健康・栄養調査結果では、
日本国民 1 人 1 日あたりの食塩摂取量は、平均10.4 g(男性11.4 g,女性9.4 g)でした。

これでも昔よりは随分減っているのですが、日本人の塩分摂取量は、ほかの国と比べても非常に多いです。

2012 年に発表された世界保健機関(WHO)のNa摂取量に関するガイドラインでは、一般成人の食塩摂取量を5 g/日未満にすべきとしていますので、日本人の塩分摂取量がいかに多いかがわかります。

(参考;日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編 高血圧治療ガイドライン2014)

塩分のとりすぎは血圧が上がる原因となりますので、できるだけ塩分控えめの食事をとるように気をつけましょう。

 

といっても、食事の状況は一人一人全然違いますので、外来では

●外食やコンビニ弁当を買うとき、迷ったら味の薄い方を選びましょう

●味噌汁は1日1回に。
(1日3回味噌汁を食べると、塩分摂取量はそれだけで平均6g前後になります。)

●漬物をはじめ、調理されて味がついたおかずに、さらにその上からしょうゆをかけるのはやめましょう

●ラーメンやうどん、蕎麦のつゆは飲まずに残してください

くらいからはじめていただくことにしています。

一度は管理栄養士による栄養指導を受けていただくと、自分の食事の弱いところがわかります。

 

体重をコントロールする

肥満も血圧が上がる原因のひとつです。

 

食べ過ぎを控える

外来で申し上げることは、一つ。

腹八分目

これを守っていただければ、少なくともこれ以上体重が増えることはないはずです。

 

食べる時間を加減する

寝る前3時間以内の食事は、太る原因となります。

仕事からの帰りが遅すぎてどうしても夕食が夜中になってしまう、という場合は、
できれば18時前後におにぎりなどの炭水化物をつまみ、
家に帰ってからはおかずと汁物くらいにしておくとよいでしょう。

 

運動する

食事だけで体重をコントロールするのは本当に大変です。

運動することをおススメします。

 

ですが、現代人は意外と毎日の生活で歩くことが少なくなっています。

まずは万歩計を使って、自分が毎日どのくらい歩いているかを知ることが重要です。

 

「運動する時間がない」といわれることもありますが、ちょっとの工夫で運動時間、および強度を上げることができます。

●横断歩道、または次の電柱まで速足で歩く

●車通勤をやめて公共交通機関を使う

●職場が高層階にある方は、1階ぶんだけ階段を使う

●万歩計のある方は、まずは1日6000-7000歩を目標に。

くらいであれば、無理なくはじめられるのではないでしょうか。

 

高血圧の治療② 飲み薬

生活習慣の改善に数か月間取り組んでいただき、体重も減ったのに全く血圧が下がらない、となると、血圧の薬を飲んでいただくことになります。

 

血圧の薬には、いくつか種類があります。

患者さんお一人お一人の持病や体格など、状況に合わせた薬を選んで処方します。
血圧が目標の値になるように、いくつかの薬を組み合わせて処方することもよくあります。

 

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生活習慣を改めるのは面倒、薬だけ飲めばいい?

実際の外来では、血圧で初めて病院にかかった方には必ず

血圧の安定には生活習慣が重要である

という話をします。

 

大抵の方は、「そうだよね~」と納得してくださるのですが、中には「生活習慣なんて変えられない(もしくは変える気がない)から、手っ取り早く血圧を下げるために薬だけほしい」とおっしゃる方もいます。

 

ですが、そのパターンはおススメしません。

 

生活習慣をそのままに、薬だけ飲んで一時的に血圧を下げても、根本的な原因は取り除かれないため、最終的には薬の量だけ増えて合併症は防ぎきれないからです。

 

「血圧が高い」こと自体も身体にはよろしくないが、
その原因となる食べ過ぎ・太りすぎ・塩分とりすぎの方がよっぽど身体に悪い

ということを覚えておいていただけるとうれしいです。

 

まとめ

高血圧の治療には、生活習慣の改善が一番大切です。

毎日の生活の中で、食事・運動に気をつけていただくことが重要です。

以上、「【高血圧】高血圧の治療について、わかりやすく解説します。」でした。

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