胸痛

【胸痛】私の胸の痛み、どんな病気の可能性があるの?

胸が痛い男性

「胸の痛み」と一口で言っても、場所や痛みの性状によって疑うべき病気が全然違います。

 

そのために、問診が大変重要である、というのは以前の記事でも書いた通りです。

参考【胸痛】病院に行く前に確認したい7つのポイント

 

では、そもそも胸が痛くなる」病気というのは、どんな病気が考えられるのでしょうか?

 

ときどきいただくご質問や、実際に病院に来られた患者さんからお聞きすると、

「胸が痛いんだから、心臓が悪いんですよね?」

と心配される方が非常に多いと感じています。

 

その通り、心臓が悪いこともあれば、
全く心臓とは関係のない、胃腸の調子が悪いこともありますし、
身体はどこも悪くないこともあります。

 

今回は、「胸の痛み」を起こす病気について、部位別に簡単に解説します。

 

1 心臓の病気

「胸が痛い」と病院に来られる方が一番心配するのが、この心臓の病気についてです。

心臓は胸の骨のほぼ真ん中あたりに位置しており、周りを心膜という非常に薄い膜でおおわれています。

狭心症

狭心症は、心臓の血管に動脈硬化などで狭いところができて血液の流れが悪くなる病気です。

参考;

身体を動かしたとき、重たいものを持った時などに胸が重苦しくなるが、動くのをやめると症状が治まる

というのが痛みの特徴です。

 

心筋梗塞

狭心症と心筋梗塞は、どちらも同じく動脈硬化が原因で起こる病気です。

 

狭心症と心筋梗塞の違いは、

  • 狭心症は、血液の流れは悪いが、心臓の筋肉が死んでしまうほどの影響はない
  • 心筋梗塞は、血液の流れが途絶えて心臓の筋肉が死んでしまう

という点にあります。

 

ですので、狭心症の痛みは比較的短時間で治まりますが、これが心筋梗塞になると、数時間~数日間痛みが続きます。

しかも、

  • 冷汗がでる
  • 顔色が悪くなる
  • 黙って寝ているのが難しいほど痛い

といったように、比較的激しい症状が出ることが多いです。

命に係わる病気ですので、一刻も早く病院に行く必要があります。

 

急性心膜炎

風邪などをきっかけとして、心臓をつつむ心膜に炎症が起こる病気です。

「胸の痛み」が出ることがあります。

発熱などの症状が同時に出ることが多いです。

 

2 血管の病気

全身に血液を運ぶ太い血管(大動脈)は、心臓から出て首の辺りでUターンし、背骨の左側を通っておなか~足方向に向かいます。

手足や全身から心臓へ戻る血液は、静脈という管をとおります。

 

これら血管の病気も「胸の痛み」の原因となります。

 

急性大動脈解離、大動脈瘤破裂

大動脈が急に裂けたり(急性大動脈解離)、破れたり(大動脈瘤破裂)する病気です。

非常に激しい胸の痛みが出現します。
(患者さんは、たいてい「今までに経験したことがないくらいの激しい痛み」とおっしゃいます。)

命に係わる病気ですので、一刻も早く病院に行く必要があります。

 

急性肺血栓塞栓症

全身から戻ってきた血液が流れる静脈に血栓(血のかたまり)がつき、肺の血管でつまる病気です。

別名を「エコノミークラス症候群」といい、狭い飛行機に長時間乗っているなど、身体を動かせない状況のときにおこります。

この病気も比較的急に「胸の痛み」が起こります。

 

3 肺・胸膜の病気

心臓とともに胸にある大切な臓器の一つが、肺です。

肺は胸膜という薄い膜につつまれています。

肺自体には痛みを感じる神経はありませんが、胸膜に炎症が起こったりすると痛みがでます。

 

胸膜炎

胸膜に炎症が起こる病気です。

痛みは鈍い痛みであることが多く、呼吸とともに痛みの感じがかわります。

一緒に発熱や悪寒などが見られることが多いです。

 

炎症を起こす原因としては、細菌感染(ばいきんがつく)や悪性腫瘍(いわゆる「がん」)などがあります。

 

 

気胸

肺は空気がいっぱいつまった風船のような袋です。

何らかの原因でその袋に穴が開くと空気がもれて肺を圧迫し、痛みがでます。

 

これを「気胸」(ききょう)と呼びます。

気胸のときの痛みは、「息を吸うときに痛い」「突然痛みがでる」のが特徴です。

 

原因としては、タバコを吸って肺が傷んでいる、外傷などがあります。

そのような原因がなくても、若い男性で背が高く細身の体型をしている方は、気胸になりやすいといわれています。(自然気胸)

 

4 神経、筋肉、骨などの病気

心臓と肺をつつむように、神経や筋肉、骨が存在しています。

それらの痛みも「胸の痛み」として表現されるものの一つです。

 

帯状疱疹

肋骨という骨の周りに走る神経がウイルスにやられて痛みがでます。

痛みはピリピリとした感じの鋭い痛みです。

痛みが出てから数日で、痛みのある場所に小さな水ぶくれのような発疹が出ます。

 

ウイルスは水ぼうそうをおこすウイルスと同じものです。
小さいころに水ぼうそうにかかった時に感染したウイルスが、身体の中に潜んでおり、体力が落ちたときなどに再度活性化して症状を起こします。

 

肋間神経痛

肋骨の周りにある神経の痛みです。

ピリピリとした痛みがあることが多いですが、帯状疱疹ほど激しい痛みがでることは少ないようです。

 

肋骨骨折

特に高齢者などで、咳をした拍子などに肋骨が折れることがあります。

黙っていても鈍い痛みがあることが多いですが、特に体の向きを変える、咳をする、などの動作のときに激しく痛みます。

 

5 消化器系の病気

心臓の裏には食べたものが通る食道があります。

食道は胃につながっており、そこから十二指腸→小腸→大腸と食べ物が通過します。

胃の高さには胆のうやすい臓などの臓器があり、これらの臓器の痛みの場合も「胸の痛み」と認識されることがあります。

 

逆流性食道炎

「胸の痛み」を訴える消化器系の病気で一番多いのが逆流性食道炎です。

胸やけや飲み込みにくさとともに、「胸の痛み」を訴えることがあります。

 

食道けいれん

何らかの原因で食道がけいれんを起こすと、心筋梗塞と似たような激しい胸の痛みを起こすことがあります。

この場合は、水を飲むとすっかり良くなります。

 

そのほか、急性膵炎や急性胆のう炎でも胸の痛みを訴えることがありますが、これらの病気の場合には、たいてい発熱などの症状を伴います。

 

6 ココロの病気

普通の方でも、緊張したときや驚いた時、胸がドキッとして痛い感じがすることがあります。

内臓について一通り調べても何も異常がないのに、激しい胸痛を訴えて救急受診を繰り返す方がいます。

 

心臓神経症

心臓に病気がないにもかかわらず、「胸が痛い」「動悸がする」などの症状を訴える病気です。

過換気症候群やパニック障害など、精神的な病気を抱えている場合もありますし、心臓の症状のみを訴えることもあります。

循環器内科、呼吸器内科、消化器内科など、身体科で問題がないにもかかわらず、激しい胸部症状が続く場合には、心療内科、もしくは精神科の受診をおすすめします。

 

まとめ

胸の病気とひとことでいっても、心臓・肺・食道など、病気のある場所はさまざまです。

病気がないのに症状が出ることもあります。

 

一度ご自分の症状をまとめてみて、病院を受診し、
原因のある「胸の痛み」なのかを知ることは、とても大切なことです。

 

 

 

 

 

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