冬になると気をつけたい「ヒートショック」。
ひどい場合は心筋梗塞は脳卒中などの大きな病気を起こし、場合によっては命にかかわります
おそろしいな…と思う方も多いと思いますが、どういう人、どういう場合に「ヒートショック」が起こりやすいかがわかっていれば、予防や対策を進めておくことができますよね。
今回は、「ヒートショック」になりやすい条件を、
- なりやすい人
- なりやすい環境・家
に分けて説明します。
■目次
「ヒートショック」になりやすい人は、こんな人
「ヒートショック」になりやすい人として
- 65歳以上の高齢者
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症、肥満・メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の人
- 睡眠時無呼吸症候群、不整脈、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞・脳出血などの持病がある人
などが挙げられます。
65歳以上の方(高齢者)は、「ヒートショック」になりやすい
「ヒートショック」になりやすい人として、まず真っ先に挙げられるのが、65歳以上の高齢者です。
データでみる「ヒートショック」と高齢者の関係
厚生労働省が発表している人口動態統計には、詳しい死因などが公開されています。
このうち「浴槽内での溺死(できし:おぼれて死ぬこと)及び溺水(できすい)」「浴槽への転落による溺死及び溺水」は、ほとんどが浴室内で「ヒートショック」を起こしたものと推測できます。
平成28年(2016年)の人口動態統計から抜き出した下のグラフを見ても、
浴室・浴槽で亡くなった方の数は65歳以上から急激に数が増えているのがわかります。
出典;人口動態調査│厚生労働省からデータ引用、作成
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html
最新版の平成29年(2017年)の統計を見てみると、浴槽内、もしくは浴槽への転落による溺死および溺水で亡くなった方は、全国で5,941人と前年よりさらに増えていました。
このうち
- 65~79歳の方が2,156人(36.2%)
- 80歳以上の方が3,352人(56.4%)
と、65歳以上の高齢者が全体の92.6%を占めていました。
出典;人口動態統計年報 主要統計表(最新データ、年次推移)はこちらから│厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/xls/29toukei.xls
生活習慣病の方は、「ヒートショック」になりやすい
若くても、生活習慣病のある人は要注意です。
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 肥満・メタボリックシンドローム
- 睡眠時無呼吸症候群
- 不整脈
- 狭心症・心筋梗塞
- 脳梗塞・脳出血
などの、生活習慣病およびそこから発生してくる持病がある方も、比較的「ヒートショック」を起こしやすいとされているのです。
どうして高齢者や生活習慣病の人は「ヒートショック」になりやすいのか?
高齢者と生活習慣病の方には共通する点があります。
これらの方々は、血圧の急な変動を起こしやすく、それに耐えられないからです。
また生活習慣病の人は、普通の人と比べてそもそも脳卒中や心筋梗塞などといった心血管病を発症する危険性が高いことが知られています。
「ヒートショック」になりやすい環境・家
次は、「ヒートショック」になりやすい環境・家のハナシです。
浴室や脱衣場、廊下などに暖房設備がない家
は「ヒートショック」の発生率が高いとされています。
「ヒートショック」が最もよく起こるのは、入浴中。
「ヒートショック」を最も起こしやすいのは、ダントツでお風呂場、そして入浴中です。
お風呂の入り方一つとってみても、「ヒートショック」になりやすいお風呂の入り方があります。
「ヒートショック」になりやすいお風呂の入り方
- 一番風呂に入る
- 熱い風呂に入る
- 酒を飲んだ後にお風呂に入る
- 30分以上肩までお湯に浸かっている
これらに心当たりのある方、要注意です。
これらはすべて、「ヒートショック」になりやすいお風呂の入り方なのです。
まとめ
「ヒートショック」を起こしやすいとされている人として
- 高齢者
- 生活習慣病の人
- 肥満・メタボの人
などが挙げられます。
また、
- お風呂場が寒い
- 一番風呂に入る
- 熱い風呂に入る
- 酒を飲んだ後にお風呂に入る
- 30分以上肩までお湯に浸かっている
など、お風呂の入り方にもポイントがあります。
あなたにも、思い当たるところはありますか?
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