【動脈硬化】閉塞性動脈硬化症の症状は「歩くと足が痛い」ことである。

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閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化によって足の血管がつまる(あるいは狭くなる)ことによって血液の流れが悪くなる病気です。

動脈硬化が原因なので、誰にでも起こる可能性のある病気ですが、イマイチ狭心症や心筋梗塞などと違って知名度の低い病気です。

今回は、「どんな症状があったら閉塞性動脈硬化症の可能性があるのか?」について、わかりやすく説明します。

 

閉塞性動脈硬化症って何?という方は、まずコチラからどうぞ。

https://nico100project.com/padreview/393/

 

■目次

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閉塞性動脈硬化症ってどんな症状がでるの?

閉塞性動脈硬化症の主な症状は、足の痛みです。

しかも、歩くと痛みがでて、少し休むとすぐ治る」=間欠性跛行(かんけつせいはこう)という、特徴的な症状が出ます。

 

間欠性跛行(かんけつせいはこう)とは?

間欠性跛行とは、「しばらく歩くと下肢のだるさや痛みなどのために歩けなくなり,少しのあいだ休むと再び歩けるようになる症状」です。

症状のある閉塞性動脈硬化症の患者さんの70~80%は、この「間欠性跛行」を訴えて病院を受診されます。

 

閉塞性動脈硬化症の間欠性跛行は、どこが痛くなるのか?

通常は足、とくにふくらはぎに痛みがでることが多いですが、血管の病気がある場所によってはお尻のあたりに痛みがでることもあります。

 

閉塞性動脈硬化症の症状は、段階的に進んでいく

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間欠性跛行」だけが閉塞性動脈硬化症の症状というわけではありません。

閉塞性動脈硬化症の症状は、実は段階的に進んでいくことが多いのです。

 

❶初期の段階(第一段階)では、「足が冷たい(下肢冷感」という症状がでます。

最初のうちは、「足の痛み」はありません。
「なんとなく足が冷たい(=下肢冷感)」というのが一番最初の症状です。

ただし、下肢冷感の段階を飛ばして、第二段階から症状が出る方も多いです。

 

❷第二段階では歩くと痛いが休むと治るという足の痛みがでます。

この痛みのことを、専門用語で間欠性跛行(かんけつせいはこう)といいます。

間欠性跛行で痛みが出るのは、主にふくらはぎです。

 

❸さらに病気が進んだ第三段階では、黙っていても痛みがでます。

黙っていても足が痛む(=安静時疼痛;あんせいじとうつう)というのは、閉塞性動脈硬化症の症状の中では強いものの一つです。

この時に痛むのは、ふくらはぎよりも足の趾(ゆび)先などの先端部が多いです。

 

❹最重症の第四段階になると、血液の流れが悪すぎて傷ができる潰瘍(かいよう)・壊死(えし)」となります。

病気の影響で痛みを感じにくくなる糖尿病の方や、血管の動脈硬化が重症である血液透析の患者さんなどは、上の3段階を飛ばしていきなりこの第四段階になってしまう方がいます。

 

この第三・第四段階の患者さんは、血管の動脈硬化が重症であること、また第一・第二段階の方と比べて命に係わる状態になることが非常に多く集中的な治療が必要になることが多いため、「重症下肢虚血(じゅうしょうかしきょけつ)」と呼んで区別をしています。

▼重症下肢虚血について詳しく知りたい方は、下の記事をごらんください。

【動脈硬化】ガンより恐ろしい病気、「重症下肢虚血」を知っていますか?
動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞、動脈瘤などといった数多くの病気の原因となり、場合によっては命にかかわります。参考;あなたの血管は大丈夫?本当に怖い動脈硬化のおはなし(後日別記事でアップします。)その中でも、最も重症といっても過言ではないのが、

 

症状によって病気の程度を知る~Fontaine分類とは?

専門家同士の間では、ASOをはじめとした閉塞性動脈疾患の症状を説明する際には、Fontaine分類(フォンテイン分類)と呼ばれる分類を用います。

 

Fontaine分類  虚血の程度 症状
軽度 下肢のしびれ感・冷感 足が冷たい
しびれる
青白い
Ⅱa  中等度 間欠性跛行(軽度)  歩くとふくらはぎなどに痛みがでるが、休むと治る
200m以上痛みなしに歩ける
Ⅱb  中等度 間欠性跛行(中等度~高度) 200m以下の歩行で痛みがでる
重度 安静時疼痛 黙っていても痛い
 重度 潰瘍・壊死 足に傷やただれ(潰瘍)ができる

 

閉塞性動脈硬化症で用いられる分類は、Fontaine分類のほかにRutherford分類、WIfI 分類などがあります。

下肢閉塞性動脈硬化症の重症度分類について詳しく知りたい方は、
医療関係者向けのこちらの記事をごらんください。

https://doctor-jobchange.info/fontaine-rutherford/2014/

 

閉塞性動脈硬化症の患者さんの20~30%は自覚症状がない

ところが、閉塞性動脈硬化症の患者さんが全員、症状があるわけではありません。

特に症状がなくても、「足の血圧を測ると低い」という無症候性の方が、閉塞性動脈硬化症患者さん全体の20~30%くらいを占めるといわれています。

 

医師向けのガイドラインですが、興味のある方はぜひごらんください。

末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(2015年改訂版)│日本循環器学会

 

まとめ

閉塞性動脈硬化症の主な症状は、「間欠性跛行=歩くと足が痛くなるが、休むと治る」です。

閉塞性動脈硬化症の症状は、下のように段階的に進むことが多いです。

❶初期の段階(第一段階)では、「足が冷たい(下肢冷感」という症状がでます。
❷第二段階では歩くと痛いが休むと治るという足の痛みがでます。
❸さらに病気が進んだ第三段階では、黙っていても痛みがでます。
❹最重症の第四段階になると、血液の流れが悪すぎて傷ができる潰瘍(かいよう)・壊死(えし)」となります。

閉塞性動脈硬化症の患者さんには症状がない方も20~30%いますが、症状がなくても

 

以上、「【動脈硬化】閉塞性動脈硬化症の症状は「歩くと足が痛い」ことである。」でした。

 

 

 

 

 

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