「心不全」は、とても身近でよくある病気です。
そして、これまでの研究から、
どんな人が心不全になりやすいのか
ということが、ある程度分かっています。
[chat face=”man1″ name=”男性” align=”left” border=”blue” bg=”blue”]何となく、どんな人が心不全になりやすいのかは気になるね[/chat]
[chat face=”woman1″ name=”女性” align=”left” border=”red” bg=”red”]自分が心不全になりやすい人に当てはまるかどうか知りたいわ。[/chat]
ということで今日は、「心不全になりやすい人」について解説します。
★心不全の原因となる病気については、「【心不全】心不全の原因となる病気について知る」をごらんください。
■目次
心不全のなりやすさとは、どうやって判断するのか?
どういう人が心不全になりやすいのかを判断するには、
大規模登録研究を用います。
これは、条件に当てはまる患者さんを登録し、何年もかけて
- 状態がどうなるのか
- どのような治療が行われたのか
などについて観察するものです。
アメリカではフラミンガム心臓研究、欧米ではロッテルダム研究といったものが有名ですが、日本でも日本人を対象にした登録研究がたくさんあります。
心不全に関する代表的な登録研究としては、
- JCARECARD研究(The Japanese cardiac registry of heart failure in cardiology)
- CHART-1研究
- CHART-2研究
が知られています。
急性心不全に特化したものとしては、
- HIJC-HF研究
- ATTENDレジストリー
などがあります。
心不全になりやすい人ってどんな人?
上に挙げた調査から、
ある程度「心不全になりやすい人」というのが判明しています。
①70歳以上の高齢者
HIJC-HF研究,JCARECARD研究,ATTENDレジストリーといった
急性心不全の登録調査をみると、登録患者さんの平均年齢は70歳以上でした。
また、心不全に関する大規模登録研究であるCHART-1およびCHART-2研究でも、
登録者の平均年齢は69歳でした。
これらより、当たり前ではありますが、
70歳以上の高齢者は心不全になりやすいということがいえます。
②生活習慣病の人(高血圧,糖尿病,脂質異常症)
HIJC-HF研究,JCARECARD研究,ATTENDレジストリーの登録者には、
高血圧,糖尿病,脂質異常症の合併が多いことがわかっています。
これは、心不全の原因として
虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)が多いことからもうかがえます。
[st-midasibox title=”虚血性心疾患って?” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
心臓に栄養を運ぶ血管(冠動脈;かんどうみゃく)が動脈硬化を起こし、詰まったり狭くなったりする病気
[/st-midasibox]
虚血性心疾患になりやすい人というのが、まさに
高血圧,糖尿病,脂質異常症の人なのです。
③心房細動の人
心房細動という不整脈があります。
これも高齢者に多い不整脈です。
HIJC-HF研究,JCARECARD研究,ATTENDレジストリーの登録者には、
この心房細動を持っている人が数多くいました。
心不全の原因となる病気
急性心不全の原因としては,
虚血性心疾患がいずれの調査でも30%を超え,最も多くなっています。
そして、近年の調査では、さらにその割合が上昇しています。
その次に多いのが高血圧性心疾患、3番目が弁膜症となっています。
こんなに多い虚血性心疾患なのですが、実は日本では欧米と比較すると少ないといわれており、
その代わりに高血圧性心疾患の割合が高いことがわかっています。
まとめ;心不全になりやすいのは、高齢者・生活習慣病の人である
以上をまとめると、心不全になりやすい人の特徴として
- 高齢者
- 生活習慣病を持つ人
があげられます。
年を取るのは止められませんが、
生活習慣病を改善させることは今日からでもできることです。
[st-kaiwa1]あなたも今日から、健康ライフはじめてみませんか?[/st-kaiwa1]
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