高血圧

【高血圧】そもそも「血圧」とは何か?

血圧を測る腕

高血圧」や「低血圧」という言葉は良く耳にすると思いますし、
実際に健康診断などでも良く使いますので、
比較的なじみのある言葉かと思います。

毎年毎年「高血圧」と言われ続けて、
耳にタコができたよ~
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、

じゃあ、「血圧」って何?

と聞かれて、すんなり答えられる方は、
医療従事者の方でも少ないのではないでしょうか?

 

今回は、「高血圧」について詳しく学ぶ前に

そもそも「血圧」とは何か?

というテーマでお送りしたいと思います。

 

「血圧」とは?

血液は、心臓から押し出されて全身を巡り、
手足の端・脳や腎臓などの各臓器などを回って、
再び心臓に戻ってきます。

心臓は、握りこぶしよりも一回り大きいくらいの筋肉のかたまりであり、
筋肉が収縮する(縮む)ことで、
中に入った血液を押し出します。

 

この、「押し出す」ときの圧力が「血圧」です。

正確に言うと、心臓が収縮したときの血圧なので
収縮期血圧」といいます。

 

圧力なので、「血圧」の単位はmmHgです。

ちなみに、mmHgの読み方は
「水銀柱ミリメートル」または「ミリメートルエッチジー」が正しいそうです。

参考;血圧の単位「mmHG」の読み方を知りたい
レファレンス事例詳細(Detail of reference example);レファレンス協同データベースより

 

さらに、全身のどの場所で測った圧を「血圧」と呼ぶか、というと、

学問的には

左心室から大動脈弁を出た直後の大動脈の圧

を指します。

 

「血圧」はどうやって決まるのか?

難しく言うと、「血圧」は以下の公式で決まります。

血圧=心拍出量×血管抵抗

心拍出量(しんはくしゅつりょう)とは

心臓が1分間に送り出すことのできる血液の量

のことです。

心拍出量は、

収縮力、心拍数、前負荷・後負荷

などの要素で決まります。

 

  • 心収縮力;心臓が縮む力。
    心筋症、心筋梗塞など心臓の病気があると、この力が弱くなります。
  • 心拍数;1分間に何回心臓が縮むか。
    手首のところで脈を打っているのを数えるとわかります。
    通常は1分間に50~70回程度です。
    個人差も大きいし、緊張したり運動したりすると速くなったりもします。
  • 前負荷・後負荷;何の「前」「後」の負荷かというと、心臓の「前」「後」です。
    心臓の前にかかる負荷としては、血液の量や心拍数があります。
    心臓の後にかかる負荷としては、血管の硬さなどがあります。

 

血管抵抗とは、血管の硬さのことです。

血管抵抗を決める要素として、

動脈硬化、血液の粘度(ねばっこさ)、自律神経系、ホルモン(RAA系)などの影響

があります。

 

  • RAA系(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)

レニン、アンジオテンシン、アルドステロンは、それぞれホルモンの名前です。

レニンは腎臓から出るホルモンです。
肝臓や脂肪細動から作られたアンジオテンシンの材料(アンジオテンシノーゲン)に働いて、
アンジオテンシンⅠを作ります。

アンジオテンシンⅠは、肺にあるACE(アンジオテンシン変換酵素)によって
アンジオテンシンⅡになります。

アンジオテンシンⅡは、副腎皮質にはたらいて
アルドステロンをつくります。

これらの反応はレニンからつながって起こるため、ひとまとめにしてRAA系と呼ばれています。

このほかにもいくつかのホルモンができるのですが、
RAA系からできるホルモンは、
血管を収縮(縮め)させたり、ナトリウムを増やしたりして
血圧を上げる方向に働きます。

 

つまり、

血管が硬くなる=動脈硬化が進むと、血圧があがる

ということなのです。

 

「収縮期血圧」と「拡張期血圧」

ところで皆さんは、血圧を測った時に、例えば

150/92mmHg

とかいう風に書いてあるのを見たことがありますか?

 

どうして血圧に数字が2つあるんだろう?

と思った方も少なくないと思います。

 

実は、血圧には収縮期血圧」と「拡張期血圧」の2つがあるのです。

 

収縮期血圧」とは?

収縮期血圧」は、先ほど説明したとおりで、

心臓が収縮して血液を押し出す時の圧力

です。

上の例でいうと、150(高い方の数字)が「収縮期血圧」です。

 

ふだん私たちが
「血圧が高くって~150って言われたの~」
というときの血圧は、「収縮期血圧」です。

 

拡張期血圧」とは?

拡張期血圧」とは

収縮して(縮んで)いた心臓が拡張する(広がる)ときの血圧

です。

心臓から押し出された血液が全身から戻ってくるのは、
縮んだ心臓の筋肉が急に広がるため、
心臓の中に「吸い込む」圧力が発生するためです。

血液が心臓の中に吸い込まれるときにも、
血管の中の血液が空っぽになるわけではないので、
血管を押す力はゼロにはなりません。

このときにかかっている圧力が「拡張期血圧」です。

 

収縮期血圧」と「拡張期血圧」、どっちが大事?

では、この「収縮期血圧」と「拡張期血圧」、どっちが大事なのでしょうか?

いえ、両方とも大事なのですが、健康診断などでは主に「収縮期血圧」を見ています。

 

収縮期血圧」が高いということは、
比較的太い血管の動脈硬化が進んでいるということを意味します。

ひいては、「収縮期血圧」が高いだけで
脳卒中や心筋梗塞など、命にかかわる血管病の危険が高くなるからです。

 

拡張期血圧」は、ある種の心臓の病気があると下がる傾向にあります。
また、細い血管の動脈硬化によって「拡張期血圧」は上がります。

 

「若いころは下の血圧だけ高かったけど、年とともに上も高くなってきた」

という方が時々おられます。

これは、若いころはまず細い血管の動脈硬化が進みやすいため「拡張期血圧」だけが上がったけど、
年を取って太い血管の動脈硬化が進んできたため「収縮期血圧」も上がってきた、

ということを示しています。

 

ちなみに、「収縮期血圧」と「拡張期血圧」の差を「脈圧(みゃくあつ)」といい、これが大きければ大きいほど、動脈硬化が進んでいるとされています。

 

まとめ

  • 血圧とは、左心室から大動脈弁を出た直後の大動脈の圧を指す。
  • 血圧は、心拍出量(押し出す血液の量)と血管抵抗(血管の硬さ、血液のねばり気)で決まる。
  • 血圧には「収縮期血圧」と「拡張期血圧」がある。
  • 収縮期血圧」が高いと脳卒中・心筋梗塞になりやすい。

 

 

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