■目次
ヒートショックの症状
ヒートショックは、血圧が急激に上がったり下がったりすることで起こります。
- 急激に血圧が上がった場合⇨ほてり、のぼせ感、めまい、立ちくらみなど
- 急激に血圧が下がった場合⇨めまい、立ちくらみ、失神など
の症状が現れます。
ヒートショックは命に関わる病気を引き起こすこともある
「ヒートショック」の症状はそれだけではありません。
急激に血圧が上下動することにより、血管に大きな負担がかかり、
- 脳卒中(脳梗塞や脳出血など)
- 心臓病(心筋梗塞・心不全)
- 意識消失→転倒などによる大ケガ
など、命に関わる病気を引き起こす危険性があります。
「ヒートショック」はどのくらい危険なのか?
「ヒートショック」がもっとも起こりやすいのは「冬のお風呂場・トイレ」です。
実は、入浴中に亡くなられた方の死亡原因の大半に、「ヒートショック」が関わっている と考えられているのです。
実際、家庭のお風呂で亡くなる方は年々増えています。
厚生労働省が発表している人口動態統計をみると、前年の死亡者数や死亡原因、どこでお亡くなりになったかなどがわかります。
平成28年に家庭内で不慮の事故で亡くなられた14175人のうち、家庭内の浴槽で溺れて亡くなった(溺死・溺水)方は5100人と、40%弱を占めていました。
平成28年の1年間で亡くなられたのは、合計して1307748人でしたので、
死亡者全体の0.4%の方の死因がヒートショックと関係する
と考えることができます。
浴槽内で溺死・溺水された方の大半は、65歳以上の高齢者でした。
ちなみに10年前と比べてみると、2006年に浴槽内で溺れて亡くなった方は3316人でしたので、ほんの10年間の間に1.6倍以上に増えていることがわかります。
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