尿失禁

【尿失禁】女性に意外と多い悩み、尿もれ(尿失禁)について考える

重たいものを持ったら尿がもれる

女性の方で意外に多いのが、「尿失禁(にょうしっきん=尿もれ)」の悩みです。

  • 急に走り出したお子さんを追いかけて走ったとき
  • くしゃみをしたとき
  • 勢いよく立ち上がったとき

など、不意の動作でどっと尿がもれるとき、ありませんか?

 

[st-kaiwa3]確かに!
急に走ったときとか、重たいものを持った時に
尿がもれちゃうんです…[/st-kaiwa3]

 

実は、中高年の女性の半数以上が尿失禁(尿もれ)を経験したことがある 、というくらいメジャーな悩みの一つです。

ですが、人に相談しにくい悩みでもあり、
なかなか外来でも「尿失禁(尿もれ)」についてはお話してくださらない方が多いです。

 

では、どうして年を取ると尿がもれやすくなるのでしょうか?

 

 

尿失禁(尿もれ)とは?医学的なはなし

尿もれ」とは、医学的には「尿失禁(にょうしっきん)」という病気です。

 

尿失禁自分の意思とは関係なく尿が漏れる状態

のことをいいます。

 

尿失禁(尿もれ)の基礎知識

実は、尿失禁(尿もれ)は非常にありふれた病気です。

 

日本では、60歳以上の高齢者のうち、50%以上の人に尿失禁(尿もれ)がある といわれています。

女性に非常に多く、健康な女性の10~45%には何らかの尿もれの症状があるとする報告もあります。

 

人から尿もれに関する話を聞かないのは、恥ずかしいという気持ちが先に立って話題にしにくいからです。

 

 

尿失禁(尿もれ)の原因

尿失禁(尿もれ)の主な原因には、以下の5つがあります。

 

どんな時に
尿がもれるか?
尿意
(尿がしたい感じ)
 原因 主な治療
腹圧性(ふくあつせい)
尿失禁
咳・くしゃみ、
重いものを持つ、走る・階段を上るなど、腹圧がかかるとき
なし  骨盤底筋群がゆるんだ 体操
生活指導
手術
切迫性(せっぱくせい)
尿失禁
・急に尿がしたくなり、トイレまでがまんできずに尿がもれる
・冷たい水に手を触れる、水の流れる音を聞くなどが刺激となる。
あり  神経因性膀胱など  薬
生活指導
溢流性(いつりゅうせい)
尿失禁
 繰り返し、少しずつ尿がもれる なし ・前立腺肥大症・尿道狭窄などの病気
・神経因性膀胱
 薬
自己導尿
手術
機能性(きのうせい)
尿失禁
 膀胱尿道機能は問題ないのに、尿がもれる あり/なし  脳梗塞、認知症など  生活指導
反射性(はんしゃせい)
尿失禁
 下肢の麻痺などがある場合、膀胱に尿がたまると勝手に出ていまう なし  脊髄損傷  特になし

 

女性の尿失禁(尿もれ)の原因の多くは、この「腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)」です

 

 

腹圧性尿失禁って、どんな病気なの?

腹圧性尿失禁」とは、

骨盤の中で膀胱や尿道、子宮や膣などの内臓を支える役割をする「骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)」がゆるみ、尿道の入り口(尿道口)がきちんとしまらなくなった

状態です。

 

腹圧性尿失禁の原因

腹圧性尿失禁の原因として、

  • 妊娠・出産
  • 加齢

によって骨盤底筋群がゆるんでしまうことがあげられます。

 

女性は男性よりも尿道の長さが短いため、
尿道口がゆるんだときに尿が漏れやすいのです。

 

腹圧性尿失禁の治療

腹圧性尿失禁の治療には、体操・手術などがあります。

 

1.下部尿路リハビリテーション

軽症例を中心として、骨盤底筋群を鍛える体操を中心とした下部尿路リハビリテーションが行われます。

 

日本では、健康保険の適用とならないため、積極的に指導を行っている施設は少なく、もっぱらパンフレットなどの指導にとどまることが多いです。

 

今すぐできる!骨盤底筋を鍛えよう

椅子に腰かける時に、

姿勢を正し、ひざをつけて座ることを心がける

だけで、骨盤底筋群が鍛えられます。

 

毎日コツコツ続ける必要がありますが、軽症だと、30-40%の尿失禁(尿もれ)が改善する といわれています。

 

一番簡単な骨盤底筋体操

最も簡単に骨盤底筋を鍛える方法として、

お尻の穴を縮める感じで力を入れる

方法があります。

 

[st-kaiwa1]座っても立ってもできる体操であり、
周りの人にバレることなくできる簡単な運動です。

例えば電車の中とか、ちょっとした待ち時間に行うのがおススメ。[/st-kaiwa1]

 

おなかや太ももに力を入れさせないようにして、感覚としては腟周囲の筋肉や肛門括約筋を中へ引き込むようにして収縮させる。

たとえば、10秒間筋肉の収縮を持続させ、10秒間弛緩させるようなトレーニングを1日に30〜80回、少なくても8週間持続させる。
高齢者でも有効なことは証明されているが、長期にわたるトレーニングが必要であることも指摘されている。

EBMに基づく尿失禁診療ガイドラインより引用 http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0015/G0000039/0048

 

2.薬物治療

  • エフェドリン(エフェドリン);交感神経α刺激薬
  • クレンブテロール(スピロペント);交感神経β刺激薬
  • イミプラミン(トフラニール);三環系抗うつ薬

などの薬が使用されることがあります。

 

飲み薬はあくまで骨盤底筋体操の補助的な役割を果たします。

薬だけで尿失禁(尿もれ)が改善することは、残念ながらあまり期待できません。

 

3.手術治療

下部尿路リハビリテーション、薬などで改善がない重症の尿失禁(尿もれ)に対して行われます。

  • 膀胱頚部挙上術
  • 膀胱頚部スリング手術
  • 尿道周囲コラーゲン注入療法

などがあります。

 

尿失禁(尿もれ)につながる生活習慣を変える

いきむ尿失禁(尿もれ)には、生活習慣の改善 も効果があります。

ポイントは、「いきむ」という動作です。

  • 尿をするとき、おなかに力をいれていきむ
  • 尿が出終わってからも、しぼりだすようにいきみ続ける
  • 尿をしたいという感じがないのにトイレに行って、いきむ
  • 便秘気味の人が、毎日トイレでいきむ

この、いきむ」という動作をやめるように心がけるだけで、尿失禁の予防になります。

 

また、

  • 太りすぎ
  • 便秘
  • 水の飲みすぎ

は、いずれも尿がもれやすくなるとされています。

 

肥満の方は、健康のためにも体重を減らすよう努力してみましょう。

 

尿失禁(尿もれ)の診断って?何科に行けばいいの?

尿失禁(尿もれ)には上で示した通り、いろいろな原因があります。

 

尿失禁(尿もれ)の診察は、本来であれば泌尿器科がおススメ です。

 

出産後の女性の場合、
産婦人科でも尿失禁(尿もれ)の診療を行っているところがあります。

 

尿失禁(尿もれ)の診察に行くときのポイント

正しい診断には、検査とともに問診が極めて重要 です。

  • いつ、どういうときに尿がもれるのか?
  • 以前かかったことがある病気について
  • 妊娠・出産について

など、色々な項目にきちんと答えることで、
尿失禁(尿もれ)に対するよりよい治療を受けることができます。

 

 

まとめ

女性の尿失禁(尿もれ)の原因で一番多いのは、今回ご紹介した「腹圧性尿失禁」です。

病院では薬物治療や手術治療を受けることができますが、
自分でできる骨盤底筋体操をコツコツ行うことで、症状が良くなる方も多いです。

 

尿失禁(尿もれ)、実は悩んでいる方もかなり多い病気ですので、
気になっている方は一度泌尿器科を受診してみることをお勧めします。

 

 

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