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今日は、関係ないようで関係のある、自転車と保険のはなしです。
前ブログでも書いた通り、私、および私の息子は何度か交通事故に遭っています。
特に、私の息子は、自転車に乗っているときに自動車にはねられて怪我をしました。
このときに、「保険があって、よかった~」とつくづく身に沁みました…
ということで、今回、事故経験者のこうままが、自転車にまつわる保険について整理してみました!
■目次
Q. 自転車に保険って、必要ですか?
A. 絶対必要!です。が…
すでに兵庫県や大阪府、滋賀県など、一部の地域で「自転車損害賠償保険等の加入」が義務化されています。
- 平成29年10月1日からは、名古屋市
- 平成30年4月1日からは、京都府・京都市
などでも、義務化がはじまります。
これは、最近の自転車事故における、賠償の高額化があります。
もっとも典型的な例がこちら。
判決認容額※9,521万円(神戸地方裁判所 平成25年7月4日判決)
男子小学生が夜間、自転車で帰宅途中に歩行中の女性と正面衝突。女性は頭がい骨骨折等で意識が戻らず、監督責任を問われた母親に賠償命令。
※判決文で加害者が支払いを命じられた金額(金額は概算額)。
名古屋市ホームページ>自転車損害賠償保険等への加入が義務となります。(平成29年10月1日施行)より引用
ですが、ここで注意が必要です。
義務化されているのは自転車保険でなく、あくまで損害賠償のための保険です。
(参考)自転車に乗っていて車にはねられた家族に、私の自動車保険の特約を使った話
長くなったので、記事を分けました~!
どういうときにどんな保険が使えたのか、実例を知りたい方は「自転車に乗っていて車にはねられた家族に、私の自動車保険の特約を使った話」をごらんください。
Q. そもそも「自転車保険」ってどんなもの?
そもそも「自転車保険」という保険の種類は存在しません。
「自転車保険」のホームページをよく見ると、「自転車向け保険」って書いてありますよね。
「自転車向け保険」とは、
- 自分が相手に賠償しなければならないもの(壊したもの、けがの治療費など)のための保険→個人賠償責任保険
- 自分のけがのための保険→交通事故傷害保険
の2本を組み合わせて、自転車に乗る人用に最適化したものです。
「自転車向け保険」は、自動車と異なり、人に対してかける保険です。
何台か自転車を持っていても、どの自転車を運転していても支払いの対象になります
Q. どういう保険に入ればいいのか?
❶相手への賠償だけで良い場合…
相手に対する賠償は「個人賠償責任保険」の対象なので、
自動車保険や火災保険の日常生活賠償特約を付けるのが一番安いですし、法律的にはそれで充分です。
この場合は、あえて「自転車向け保険」に加入する必要はありません。
①自動車保険+個人賠償責任保険(日常生活賠償責任保険)特約
自動車を持っている方は、この方法が一番安く、かつ補償限度額が無制限で安心です。
年間保険料2000円ぐらいで加入できます。
もちろん、ほとんどの場合は示談交渉代行サービスがついています。
そして、同居の家族全員及び別居の未婚の子全員が対象です。
知らないうちにこの特約をつけていることもありますので、まずはご自身の保険証券をしっかり確認してみてください。
「つけるの忘れてた~」という方は、ぜひ次の更新でどうぞ。
保険会社によって条件が異なりますので、無料の自動車保険一括見積もりサービスで保険料と特約のバランスを確認してみましょう。
弁護士費用特約も、ぜひお勧めします。
弁護士特約自体は無料のことが多いですし、これを使用しても、次年度の等級が落ちることはありません。
補償は1事故300万円限度となっていますが、この特約を2度使った(そして私自身は後遺障害14級に認定されました…)私の経験では、命に関わる大事故に遭わなければ300万円で十分おつりが来ます。
②傷害保険+個人賠償責任保険(日常生活賠償責任保険)特約
傷害保険とは、「けが」のための保険です。
一般的な医療保険より、補償の降りる範囲が少ないですが、交通事故以外のけがも対象となります。
③火災保険+個人賠償責任保険(日常生活賠償責任保険)特約
自動車保険と同じように、火災保険にも、「個人賠償責任保険」をつけることができる場合があります。
この特約部分が、自転車での対人・対物賠償事故に対応します。
あまり知られていませんが、自動車保険と同様、火災保険にも火災保険一括見積もり依頼サイト があります。
「個人賠償責任保険」特約って、どれも同じじゃないの?
同じように見える、特約の「個人賠償責任保険」ですが、自動車保険についてくる「個人賠償責任保険」は補償が無制限、かつ示談交渉を代行してくれるなど、細かいところが違います。
(通常の個人賠償責任補償特約は、自分で示談交渉をします。保険会社は相談にのってくれるだけ)
気になる方は、ご自分の保険証券をご確認ください。
❷自分たちの怪我も補償して欲しい、もしくは❶の保険に入れない場合…
自動車保険や火災保険、普通傷害保険などに全く加入していない、もしくは家族の加入しているそれらの保険の特約も使えないという場合は、「自転車向け保険」に加入する必要があります。
主なものを下に挙げてみます。
独自のサービスで注目度が高いのが、au損保の自転車向け保険「Bycle」。
なんと、自転車向けのロードサービスがついてくるのです。
クロスバイクやロードバイクは、突然のパンクなどが怖いから、頼もしいですよね。
思い立ったらすぐ加入できるのが、セブン・イレブンで扱っている自転車向け保険 | セブン‐イレブンで入る保険(三井住友海上)。
本当に、セブンイレブンのマルチコピー機から受付可能。
PCやスマホが使えないときに便利ですよね。
自動車保険などの特約もれ、またはその他の理由で「自転車」に乗るときだけ傷害保険+個人賠償責任保険が必要、という方にはあさひオリジナル自転車保険「サイクルパートナー」もいいでしょう。
本人だけだと月々150円、家族タイプでも月々270円で、個人賠償責任補償は充実の最大1億円。
自転車事故だけでなく、日常生活全般で起こる賠償事故にも補償が利きます。
もちろん「示談代行サービス(賠償事故解決特約)」付き。
その他、自転車を購入したときだけ加入することができる、販売店独自の保険などもあります。
TSマーク保険は賠償と傷害ではないですか?自分の持ち物は別でしょう”,”
自転車向け保険に加入するときに見るポイント
「個人賠償責任保険」に「示談交渉」が付いているかチェックして下さい
「相手との交渉は自身で」という、ちょっとあり得ない商品があったそうです。
Q. 毎日自転車に乗るわけではありません。イベントの時など、1日だけの自転車保険はありますか?
あります。
個人でも団体でも、日付指定で入れる保険があります。
Q. ちなみに…確定申告で自転車保険は控除になるの?
残念ながら、対象外です。
確定申告で保険料控除できる保険は
- 各種社会保険
- 地震保険
- 生命保険
- 年金保険
となります。
例えば、自動車の任意保険も該当しませんよね。
それと同じで、各種損害保険は対象となりません。
税金については、変わることがあります。
詳しくは国税庁のホームページ(所得税>所得金額から差し引かれる金額(所得控除))から、最新の情報をご確認ください。
補足:自転車「通勤」においての保険
通勤時の交通事故については、会社によっては「労災(労働災害)」が適用されます。
労災の適用基準は会社によって異なっており、適用になるケースとならないケースがあります。
例えば、会社が自転車通勤を認めていない場合は、たとえ通勤のために自転車に乗っていても、労災の適用にならないことがほとんどです。
交通事故に遭った場合は、警察への届け出とともに、必ず会社にも知らせてください!
まとめ
自転車に乗るには、保険は絶対必要!です。
ですが、あえて「自転車保険」と銘打っているものに加入する前に、御自身またはご家族の入っている
- 自動車保険
- 火災保険
などの特約を確認してみてください。