今日も気になるニュースがありました。
誰に対しても当てはまる! 札幌市の発達障害「虎の巻」が話題に
withnewsより引用
http://withnews.jp/article/
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これは、札幌市の障がい福祉課がホームページ上にアップしている『発達障がい「虎の巻」シリーズ』が、すごく良い!という話題です。
■目次
「発達障がい」とは?
「発達障がい」とは、生まれつき脳の一部の働きが正常とは異なっており、そのためにコミュニケーションや対人関係に支障をきたしたり、物事への極端なこだわりを見せたり、読み・書き・計算に支障をきたすような状態のことをいいます。
生まれつきのものですが、「病気」もしくは「障害」というよりは、その方の持つ性格の特性と理解した方が良いかもしれません。これらの状態は健常な人にもみられるものであり、その程度が通常よりも強い、と解釈できます。
大きく分けると以下の3つに分かれますが、それぞれの特性を全て有しているという方もおり、非常に個人差の強いものです。
- 自閉症スペクトラム
国際的な病気の分類であるICD-10において、広汎性発達障害(PDD)と呼ばれているグループです。
主なものに「自閉症」「アスペルガー症候群」「そのほかの広汎性発達障害」などがあります。
対人関係・コミュニケーション能力や社会性に問題の出る群です。
- 注意欠如・多動性障害(ADD・ADHD)
一言でいうと「年齢相応の落ち着きがみられない」グループです。
例えば「じっとしていられない」「物事に集中できない」「忘れ物が多い」「突然行動に出る」などの特徴的な動作がみられます。
- 学習障害(LD)
知能に問題がないのに、読み・書き・計算など特定の能力が著しく低いグループです。
以下のサイトにわかりやすい説明が出ています。
厚生労働省;知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス
ご案内政府広報オンライン;理解する ~発達障害って何だろう?~
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「発達障がい」の人は、あなたのまわりにも。
日本では近年、「発達障がい」と診断されるケースが非常に増えているとされています。
第9回 日本小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会の特別講演「発達障害から発達凸凹へ」によると、
発達障害の罹病率に関する最近の報告をまとめると,知的障害 1 パーセント1),自閉症スペクトラム障害(Autism spectrum disorder; ASD)2 パーセント強1,2),注意欠如多動性障害 (Attention deˆcit hyperactivity disorder; ADHD)3-5 パーセント3),学習障害 5 パーセント4)など,重複があるにせよ単純に合計すれば子どもの約 1 割以上という驚くべき数字になる。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shonijibi/35/3/35_179/_pdfより引用
とされています。
これは、最近になって「発達障がい」を持つお子さんが増えたというよりは、「発達障がい」に対する理解が進み、昔であれば「ちょっとばかりやんちゃな子」という括りで特に受診などはしていなかった群がきちんと精神科で診断を受けるようになったから、という説もあるようです。
実際、私の小・中学校のクラスメートでも授業中に座っていることができず、教室の中、もしくは廊下をうろうろしていた子はいましたし、皆さんのクラスメートにもそのようなお子さんがいたのではないでしょうか。
いずれにせよ、人口の1割が何らかの「発達障がい」を持っている、ということは、あなたの職場に10人以上人がいれば、1人以上は「発達障がい」の人がいる、ということになります。
「発達障がい」があるから「特別な人」ではない
札幌市の『発達障がい「虎の巻」シリーズ』は、「発達障がい」があると思われる人に対する適切な対応の仕方を教えてくれます。
「発達障がい」の悪い面だけをことさらに強調するのではなく、良い面を生かし、「発達障がい」者もそうでない人も楽しく毎日を送るためのコツが書かれています。
私もこのニュースをみて、初めてこの「虎の巻」を読んでみましたが、かわいいイラストとわかりやすい事例が載っており、「発達障がい」に対する理解を深めるのにとても良い!と思いました。
また、「発達障がい」とまでは言わなくても、同じような性格の癖をお持ちの方、もしくはそのような方が周囲にいてちょっと困っているという方は多いと思われます。
職場や地域、学校などにそのような方がいる場合にも、無理なく応用できそうです。
興味のあるかたは札幌市の発達障がい支援情報のページのHPからご覧になることができます。
http://www.city.sapporo.jp/shogaifukushi/hattatu/hattatu.html
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