高血圧や糖尿病と並んで、健康診断で引っかかって病院に来る人が多い病気、
それは「脂質異常症」です。
- コレステロールが高い
- 中性脂肪が高い
これ、いずれも「脂質異常症」の所見です。
高血圧や糖尿病と同じく、「脂質異常症」も自覚症状が全くありません。
しかしながら、特に悪玉(LDL)コレステロールが高いのをそのまま放置しておくと、
知らないうちに、動脈硬化がものすごい勢いで進みます。
動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる病気にかかりやすくなるのです。
参考;【動脈硬化】あなたの血管は大丈夫?本当に怖い動脈硬化のおはなし
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循環器内科医をしていると、
40歳代の男性
もともと健康診断でLDLコレステロール高値を指摘されていたが、自覚症状がまったくないため放置
昨夜から急に、冷汗がでるほど胸が痛くなり、我慢できずに救急車を呼ぶ
急性心筋梗塞にて即入院・手術
といった方に、よくお目にかかります。
救急車を無料で呼ぶことができ、医療制度が整った日本でも、
一度心筋梗塞を起こすと、10%くらいの方が死に至ります。
早く気が付き、適切な治療がおこなれた場合でも、
心臓の働きが悪くなり、今までと同じ生活を送ることができなくなる方もいます。
参考;急性心筋梗塞について知る
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そのような方にお話を聞くと、ほとんどの方が
- 「あのとき病院に行っておけばよかった…」
- 「健康診断の結果を無視しなければよかった…」
と後悔されています。
症状がなくても、毎年値が変わらなくても、
悪玉(LDL)コレステロールが高いのを放っておくと。
あなたの身体の中では少しずつ動脈が傷んでいます。
今年こそ、健康診断の結果を持って、
お近くの病院を受診してみてください。
検査結果を見ながら、そして処方された薬をみながら、
下の記事を少しずつでも読んでいただければ、
どうして症状がないのに治療が必要なのか、
何となく理解できると確信しています。
記事一覧
少しずつ暇を見て、記事を追加していく予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
詳しくは、下のリンクから。
- 脂質異常症とは、どんな病気ですか?~コレステロールは身体の中で、こう作られる
- 悪玉(LDL)コレステロールと善玉(HDL)コレステロール、どう違うの?
- コレステロールや中性脂肪、高いとどうしていけないの?
- コレステロールはどのくらいの値で治療が必要?脂質異常症の診断基準
- コレステロールを下げるには?クスリ以外に今すぐできる対処法
- コレステロールのクスリは恐ろしいのか?スタチンについてのお話
- スタチン以外にもある!コレステロールや中性脂肪を下げるクスリ